GUIDE — PRICING

自習室の料金設計の考え方

自習室の料金は「いくらにするか」より先に、「どの料金メニューを置き、どう組み合わせるか」で決まります。 本ページでは、月額・ドロップイン・回数券・入会金の役割と決め方、組み合わせたときに起きやすい食い違い、料金を見直すときの手順を、表で整理しました。

1. 料金メニューは役割で選ぶ

自習室でよく使われる料金メニューは、次の4つです。どれも「誰に、どの使い方をしてもらうためのものか」が違います。

料金メニュー役割向いている利用者
月額売上の柱。会員数がそのまま毎月の売上の見通しになります週に何度も通う方。来るたびに支払う手間がありません
ドロップイン1回ごとの利用初めての方のお試し、旅行や帰省のついで、試験前だけ使いたい方
回数券月額とドロップインの間を埋める月額ほどは通わないものの、毎回ドロップインでは割高になる方
入会金登録の手続きにかかる手間の実費と、続けて通う意思の確認。キャンペーンで値引きする対象にもなります新しく入会する方

4つを全部置く必要はありません。メニューが増えるほど、利用者は比べる手間が増え、運営側は料金表と規約の管理が増えます。

まず月額とドロップインを置き、「月額にするほどではないが何度も来ている」方が目立ってきたら回数券を足す、という順番で足りることが多いです。

2. 月額プランの決め方

月額プランでは、次の4つを決めておきます。

決めること考え方
利用できる
時間帯で分けるか
終日・日中のみ・夜間のみ・平日のみ・土日祝のみ、のように分けると、空きやすい時間帯の席を安く提供できます
プランの数時間帯で5種類(終日・日中・夜間・平日・土日祝)に分け、さらに学生と社会人で料金を分けると、それだけで10プランになります。利用者が料金表を見て、自分がどれに当たるかを迷わない数に抑えます
締め日と課金日毎月1日にそろえるか、申込日から1か月ごとにするか。そろえる場合は、月の途中に入会した方の初月をどう計算するかも決めます
途中の
プラン変更
上位のプランへの変更は日割りの差額でその月から、下位のプランへの変更は翌月から、と分けるのが一般的です。手作業で計算すると、差額の請求漏れが起きやすい箇所です

自習室では、プランの違いが、そのまま「いつ入室できるか」の違いになります。入室の仕組みがプランの時間帯に合わせて動かないと、安いプランで終日使える状態になります。

3. ドロップインの決め方

時間料金と1日料金の両方を置く場合は、「何時間使ったら1日料金に切り替えるか」を、料金から計算して決めておきます。

切り替える時間は「1日料金 ÷ 1時間の料金」で出します(割り切れないときは切り上げ)。

例:1時間400円・1日2,400円なら、2,400 ÷ 400 = 6時間から1日料金にします。

使った時間時間料金で計算するとお支払い
5時間2,000円2,000円(時間料金)
6時間2,400円2,400円(1日料金)
7時間2,800円2,400円(1日料金)

どちらかの料金を変えたときは、この時間も計算し直します。あわせて、次の点も決めておきます。

決めること考え方
期間限定の料金試験前など混み合う時期の料金、見学やお試しの特別料金を、期間を区切って設定するか。期間が終わったら元の料金に戻ることを、料金表にも書いておきます
月額への切り替えドロップインを何度か使った方にとって、月額のほうが安くなる回数はどこか。料金表で比べられるようにしておくと、月額への切り替えを案内しやすくなります

4. 回数券の決め方

回数券は、1回あたりの金額を次の順番に収めると、ほかの料金と食い違いません。

月額を月の利用回数で割った額 < 回数券の1回あたり < ドロップインの1回

  • 回数券がドロップインより高ければ、買う理由がありません
  • 月額より安くなる使い方があれば、月額会員が回数券へ移ります

あわせて、次の点を決めておきます。

決めること考え方
1回の単位1枚で1日使えるのか、何時間までなのか。ドロップインの1日料金・時間料金のどちらに対応させるかを決めます
有効期限期限が無いと、使われないまま残る回数券がいつまでも残ります。購入日から何日と決め、期限が近づいたらお知らせするのが親切です
使える店舗複数の店舗がある場合、どの店舗でも使えるのか、買った店舗だけなのか
払い戻し使い切る前に退会・転居した場合に払い戻すかどうかを、規約に書いておきます

5. 入会金とキャンペーンの決め方

入会金は、取るかどうかよりも「どの条件で値引きするか」を先に決めておくと、運用がぶれません。キャンペーンを組むときに決める項目は次のとおりです。

項目決めること
何を値引きするか入会金(事務手数料)か、初月の月額か。割合で引くか、金額で引くか
対象のプランすべてのプランか、特定の時間帯のプランだけか
期間いつ申し込んだ方までを対象にするか
初めての方に
限るか
退会してから再入会する方を対象にするかどうか
最低利用期間入会金を無料にする代わりに、一定の月数は続けていただく条件を付けるか

条件が曖昧だと、「申込の翌日にキャンペーンが始まった」「前回は無料だった」といったお問い合わせのたびに、個別に判断することになります。条件は料金表と同じページに書いておきます。

6. 料金を見直すときの手順

料金を変えるときは、次の順に確かめます。

手順確かめること
既存会員の扱いを
先に決める
新しく入会する方だけに新料金を適用するか、既存会員も含めて変えるか
システムの上での
扱いを確かめる
料金表を変えたとき、既存会員の請求額が自動で変わるのか、契約時の金額のまま続くのかは、システムによって違います。意図と違う請求にならないよう、変更の前に確認します
告知の時期既存会員の料金を変える場合は、請求日より十分前にお知らせし、規約に定めた手順に沿って進めます
関連する料金を
一緒に見直す
月額だけを変えると、回数券やドロップインとの順番(4節)が崩れることがあります

7. 支払い方法と料金表の見せ方

項目考え方
支払い方法クレジットカードに加えて、口座振替を受けるかどうか。中高生の保護者が支払う場合、カードを使わない理由で口座振替が必要になることがあります
決済手数料決済の手数料は料金の数%を占めます。支払い方法ごとの手数料を把握したうえで、料金を決めます
総額で示す利用者向けの料金表は、消費税を含めた総額で表示します
条件を
同じ場所に書く
入室できる時間帯、締め日、解約の期限、キャンペーンの条件。料金と離れた場所にあると、読まれずにお問い合わせになります

8. 決める前のチェックリスト

料金表を出す前に、次の項目に答えられるかを確かめます。

  • 料金メニューごとに、誰のためのものかを説明できるか
  • 月額プランの時間帯と、入室できる時間帯がそろっているか
  • 締め日・課金日と、月の途中に入会した方の初月の計算を決めたか
  • ドロップインの「何時間使ったら1日料金に切り替えるか」を計算したか
  • 回数券の1回あたりが、月額とドロップインの間に収まっているか
  • 回数券の有効期限と払い戻しの扱いを、規約に書いたか
  • キャンペーンの条件を、料金表と同じページに書いたか
  • 料金表を消費税込みの総額で表示しているか

9. ManaDesk の場合

ManaDesk(マナデスク)では、料金まわりを次の形で扱います。

項目ManaDesk での扱い
料金メニュー入会金・月額・ドロップイン・回数券・キャンペーンを、管理画面で自由に設定できます
月額と入室月額プランごとに入室できる時間帯を設定し、契約に合わせて暗証番号を自動で発行・失効します
ドロップイン「何時間使ったら1日料金に切り替えるか」は、時間料金と1日料金から自動で計算します
回数券枚数と有効日数を設定でき、期限が近づくと会員へお知らせし、期限を過ぎると自動で失効します
プラン変更月の途中のプラン変更は、日割りの差額を自動で請求します
キャンペーン入会金(事務手数料)や初月の月額を自動で無料・割引にできます。対象プラン・期間・支払い方法・初めての方に限るか・最低利用期間を条件にできます
期間限定の料金料金カレンダーで、ドロップインと見学の期間限定の特別料金を3か月先まで設定できます
支払い方法クレジットカード決済は Stripe・PAY.JP・KOMOJU に対応し、決済代行会社を選べます(決済会社の手数料に ManaDesk 側の上乗せはありません)。口座振替・銀行振込にも対応しています

契約・請求・退会の運用は自習室の会員管理をどう仕組みにするかに整理しています。

料金設計のご相談を承っています

いまの料金表と会員数をお知らせいただければ、ManaDesk でどう設定できるかをご説明します。管理画面は、ご相談の際に実際の画面でご案内します。

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更新:2026年10月15日対象:自習室・学習スペースの運営事業者